FAQ - Re:VIEW とその成果物のライセンスについて

FAQ(よくある質問と回答)のこのセクションは、Re:VIEW のソフトウェアおよび Re:VIEW が生成する成果物ファイルのライセンスについて記しています。


Re:VIEW のライセンスは何ですか?

Re:VIEW のプログラムには、「GNU Lesser General Public License Version 2.1」(以下LGPL)が適用されます。

EPUB / TeX 用のレイアウトテンプレート、TeX 用のスタイルファイルについては「MIT License」(以下MIT)が適用されます。

TeX (pdfmaker)向けに内包している jumoline.sty スタイルファイルには「The LaTeX Project Public License」(以下LPPL)が適用されます。

Re:VIEW の LGPL、MIT、LPPL は具体的にどのようなライセンスですか?

  • ただありのままに「使用」することは、いずれのライセンスも目的・組織・国籍等一切問わず自由です。

  • ソフトウェアを使用した結果生成されるファイルには、Re:VIEW プログラムの権利保持者の権利は及びません。一般的に、たとえば PDF や EPUB などの成果物は原稿の権利者が著作権を持つことになるでしょう。

  • 「複製し、再配布」することについては、いずれのライセンスも、Copyright を含めて内容を変更せず、元のライセンスも保持する限りにおいて自由です。

  • LGPL が適用される Re:VIEW のプログラム(Re:VIEW コードの templates および vendor 内以外のファイル)は、自由に改変できます。ただし、その改変物を別の人や組織に複製する場合、求められれば改変箇所を提供先に公開する義務があります。改変物を再配布する行為を制限することもできません。

  • MIT が適用される Re:VIEW のテンプレート(Re:VIEW コードの templates 内のファイル、review-init コマンドによって sty フォルダに展開されるファイル)は、自由に改変できます。改変再配布においての制約もありません。

  • LPPL が適用される jumoline.sty ファイルは、改変時は名前を変更する必要があります。

Re:VIEW の利用に料金は必要ですか?

いいえ、Re:VIEW 自体の利用に料金は不要です。しかし当然ながら、実行にかかるコンピュータの運用費用やダウンロードの通信費用などはユーザーが負担するものと捉えます。

なお、Re:VIEW を組み込んだサービスや製品の利用、コンサルティング、Re:VIEW 原稿に対する編集や組版などの使役等ではそれぞれの提供者からの料金がかかる可能性があります。

Re:VIEW を使ったドキュメントや、生成される PDF、EPUB などにはどのようなライセンスが適用されますか?

Re:VIEW を使ったドキュメントや生成されるファイルには Re:VIEW ソフトウェアのライセンスは及びません。ドキュメント製作者あるいは使用者が任意のライセンスを適用できます。

つまり、Re:VIEW を使って作られた同人誌や商業書籍、論文、メモ、EPUB、Web ページなどを作成、あるいは販売・配布しようとするときに、Re:VIEW ソフトウェアのライセンスは無関係です。

他所から入手した図版などで別途ライセンスが存在する可能性がありますが、それはドキュメント製作者の責任において確認する必要があります。

review-init コマンド実行によって生成されるファイルの適用ライセンスは以下のとおりです。

  • sty フォルダにあるデフォルトの TeX スタイルファイル自体には Re:VIEW ソフトウェアの MIT ライセンスが適用されます。ただし、Re:VIEW 3 以降の review-custom.sty は空なので Re:VIEW ソフトウェアのライセンスは及びません。

  • Gemfile、Rakefile、doc、lib/tasks/review.rake、style.css には Re:VIEW ソフトウェアの MIT ライセンスが適用されます。

  • catalog.yml、config.yml、images、layouts、初期 re ファイル には Re:VIEW ソフトウェアのライセンスは及びません。

Re:VIEW ソフトウェアの権利者表記はどのように記すべきですか?

以下のとおりです(2020年10月時点)。

「Copyright (c) 2006-2020 Minero Aoki, Kenshi Muto, Masayoshi Takahashi, Masanori Kado.」

review-ext.rb のライセンスはどうなりますか?

まったく新規、あるいは誰が書いてもほぼそうなる(たとえば「Re:VIEW のモンキーパッチによる拡張の基本」にある基本構造のコード)ものには Re:VIEW ソフトウェアのライセンスは及ばないので、任意のライセンスを適用できます。

Re:VIEW ソフトウェアのコードの一部をコピーして改変する場合は、LGPL が適用されます。

Re:VIEW をフォークして新たなソフトウェアを開発してもよいですか?

ライセンスを遵守する限り、問題ありません。

Re:VIEW という名前をソフトウェアやサービス、製品に使ってもよいですか?

「Re:VIEW」の商標は保有していないので、私たちにそれを判断したり止めたりする権利はありません。しかし、「Re:VIEW ○○」のような名称を使う際には、それが Re:VIEW の開発チームの公式の提供物でないことを明記いただくようお願いいたします。

Re:VIEW を Web サービスや製品に組み込みたいのですが?

ライセンスを遵守する限り、問題ありません。

Re:VIEW を使って損害が生じました。賠償請求はできますか?

Re:VIEW は無保証のソフトウェアです。使用に際して生じたいかなる事故・損害も、開発者・配布者等の関係者は一切の責務を負いません。

Re:VIEW を組み込んだ Web サービス・製品で発生した事故・損害については、各提供者にお尋ねください。

Re:VIEW プログラムを友人に配りたいのですが?

公式な Re:VIEW ソフトウェアとして提供している GitHub 上のコード、および RubyGems で配布している gem ファイルは、改変しない限り自由に再配布できます。

改変して再配布する場合は、適用される各ライセンス条項に従ってください。

Re:VIEW を ○○ OS 用のパッケージにしてもよいですか?

はい、かまいません。ただ、Re:VIEW は活発に開発されている、つまりまだ安定して堅実という状態にはないため、OS のリリースや保守のスケジュールとは合わない可能性があります。